2017年8月14日月曜日

1209.「米国人弁護士だから見抜けた日本国憲法の正体」 ケント・ギルバート

日本国憲法に関する様々な論点に対する見解が非常によくまとまっています。また、外国人から見た日本国憲法なので、その意見は客観性が高いです。

まず、日本国憲法はGHQによって作られたことが明言されます。憲法の専門家が殆どいない若者達によって、たった7日間で作られました。しかもその行為は、占領下での憲法改正を禁止するハーグ陸戦条約違反です。

その目的は、日本が未来永劫、米国に逆らえないように戦争と武力を放棄するという縛りを作りました。それが憲法9条です。その代わりに日本の安全は米国が守るという考えでした。第二次世界大戦終戦時は、米国一強状態だったのでその奢りがあったと思います。

しかし、実はソ連は米国に敵対していたことが明らかになり、朝鮮戦争が起こるやいなや、コミンテルンに支配されていた中共も敵対国であることが分かります。東アジアが共産化しそうになって、慌てて日本に再軍備を求めますが9条によって軍隊を持てません。そこでマッカーサーが9条の解釈を変えて、自衛隊の前身である警察予備隊を創設させました。

つまり、9条2項はマッカーサーにより自衛のための軍隊は保有できると解釈されています。ただ、文言解釈で見解が分かれ、論争となってしまいます。

アメリカが一強だった時代はとうに終わり、日本の横には海洋進出による領土拡大を図る軍事大国と、ミサイルを乱射しながら核開発を完了させつつある王朝国家があります。日本には憲法9条があるから、その平和を愛する精神を尊重して戦争を仕掛けてこないという考えもありますが、それが真実ならば拉致被害者は全員帰国しているはずですし、尖閣諸島の領海に侵入することもないはずです。

早急に憲法を改正し、現実に起こりつつある危機に備えるべきだと思いました。