2017年1月31日火曜日

1090.「たまちゃんのおつかい便」 森沢 明夫

タイトルもテーマも、地味で、正直魅力的ではありません。だけど、読むと涙がじんわりたまる温かい作品です。

「買い物弱者」という言葉を初めて知りました。過疎地で高齢化の進んだ漁港の町が舞台です。若者は都会へ出ていき、残された高齢者達は買い物がままなりません。

主人公の珠美は、都会で大学生活を送っていましたが、夢見ていた生活は色あせています。そんな時、故郷に住む祖母が買い物に困っている現状に気づき、移動販売を始めることを決意します。

お金、ノウハウ、お客さん、様々な困難を乗り越え、やっとの思いでおつかい便を立ち上げるのですが・・・

子供の頃の母親の事故死、フィリピン人の継母との確執、引き籠もりの同級生など、日常的な様々な悩みに向き合っていく女性の姿が描かれ、読むとほっとします。

2017年1月30日月曜日

1089.「日本が全体主義に陥る日 ~旧ソ連邦・衛星国30ヵ国の真実」 宮崎 正弘

「全体主義」とは、自らが信じる絶対的な価値観しか認めず他者の考え方を否定し、排撃し、排斥する、一つの強固な考え方に基いて全体を統一することだそうです。

本書は、著者が実際に訪れた旧ソ連邦と衛星国30ヵ国の現在をレポートしています。タイトルから想像した重々しさはなく、各国の経済、政治体制、庶民の暮らしが描かれています。簡単な観光ガイドのようであり、ブルガリアなどに行ってみたいと思いました。

その一方で、未だ独裁制に近い国もあり、国民の弾圧は終わっていません。一番の全体主義国は、これら旧ソ連邦ではなく、中国であり、そのチベット、ウイグル、内モンゴルへの弾圧は恐ろしいものです。

翻って日本ですが、国内では反日勢力が強く、親日勢力が最近盛り返してきているように感じます。ただ、護憲、米軍撤退、地球市民、自由貿易、外国人参政権、日中友好というフレーズは、一見、正論で自分が広い視野を持っているように酔ってしまうため、これらを包括する全体主義には、その危険性に気づいていかなければと思いました。

2017年1月27日金曜日

1088.「ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問」 茂木 誠

現在、世界で問題となっている事件の原因を歴史から明らかにしています。歴史から紐解く理由は分かりやすいです。

ただ、「本当にそうなの?」と思う理由も多いです。
世界史の読み物としては面白いのですが、鵜呑みにはできません。

例えば、
「資源確保のために、満州国を建国した。」
「日露戦争でユダヤ人のシフが国債を買ってくれたから第二次大戦でユダヤ人を保護しない。」
「ゴールドマン・サックスを儲けさせているから、中国の軍備増強も人権弾圧も非難しない。」
などです。

あくまで著者の私見であり、自ら情報収集して組み立てた論理ではありません。

また、「安倍政権がTPPへの交渉参加を表明した」とありますが、TPP参加を表明したのは、菅政権です。

ちょっと信憑性に欠ける内容と感じました。

2017年1月26日木曜日

1087.「第45代アメリカ大統領誕生 トランプ! ~世界が変わる日本が動く~」 渡邉 哲也

トランプが選挙戦で公約したことなどを中心にコンパクトにまとめられた本です。

トランプ自身について深掘りするのではなく、選挙時の発言、行動を元に、今後の米国、日本、中国、韓国への影響を解説しています。

豊富な情報を駆使しながら、簡単にわかりやすく解説しているトランプの入門書です。

2017年1月25日水曜日

1086.「うらおもて人生録」 色川 武大

凡人が生き延びていくための処世術です。

著者は戦後の混乱期をばくちで生き抜き、その後編集者として働いて、作家として大成しました。阿佐田哲也名義の「麻雀放浪記」も大ヒットしました。

本書の一番のポイントは、全勝を目指さず、9勝6敗を狙うということです。
特に連敗を避けて、勝ち越しを持続していくということのようです。

また、短所は長所の裏返しなので短所を治そうとすると長所も失われます。

ギャンブルから得た人生訓なので、その概念を日常生活に当てはめるのは、私には深く刺さりませんでした。

肩肘張らずに、軽いエッセイとして読んで、得られるものがあれば良いのかもしれません。

2017年1月24日火曜日

1085.「トランプ革命で復活するアメリカ 日本はどう対応すべきか」 藤井厳喜

私が知っているトランプ当選を言い当てた三人のうちの御一方です。

本書は、当選後すぐに出版されたにも関わらず、よく調べられています。それは予備選の時から、しっかりと情報収集していたからだと思います。

それに対し、日本の評論家のほとんどがヒラリー当選と言っていました。CNNなどの巨大メディアがヒラリーを当選させようと動いており、その記事を鵜呑みにした日本のメディアを情報源としていたからだと思います。私の中でこういった評論家の方々を見る目が変わってしまいました。

本書で特に驚いたことは、オバマ大統領の変節と無能さと中国との繋がり、クリントン家の強姦事件、情報漏えい、中国からの賄賂といった悪事の数々です。

トランプ対クリントンは、保護貿易対自由貿易、ひいてはナショナリズム対グローバリズムの闘いであったようです。

トランプは口が悪く、大手マスコミのプロパガンダでイメージが良くありませんが、公約しているナショナリズムの政策を実行できれば、アメリカの景気、国民の生活水準、世界での権威を取り戻せると思いました。

2017年1月23日月曜日

1084.「GONE ゴーン 上 (ハーパーBOOKS)」マイケル グラント、 片桐 恵理子

カリフォルニア州、ペルディド・ビーチ。かつて原発事故を起こしたこの街は、すっかり寂れています。

歴史の授業中に突然、先生が消えました。それどころか、街中の15歳以上の人間もいません。

街は透明のドームに包まれ、外に出ることができず、外部と連絡も取れません。

主人公のサムは、それが自分が持つ特殊能力と関連があるのではないかと考え始めます。

ドームに覆われた現代版「蝿の王」で子供達の権力争いが起こります。

なぜ、突然15歳以上の人間が消えたのか、謎に包まれたSF小説です。

2017年1月20日金曜日

1083.「結論を言おう、日本人にMBAはいらない」 遠藤 功

日本人MBAホルダーやMBAを目指す人にとって、衝撃の書です。

根拠なく不安を掻き立てて注目を集める本ではなく、実体験に裏付けられた内容です。

著者は自らがMBAホルダーであり、早稲田大学ビジネススクールの教授を務め、スクールの責任者でもありました。

その理由は、
1.ほとんどの日本企業は、MBAの価値を認めていない
2.日本のMBAの「質」が低すぎる
ということです。

慶応ビジネススクールが2009年に卒業生を対象に行ったアンケート調査によると、
「MBAの取得は卒業後どのようなメリットをもたらしましたか?」
という質問に対して、
「取得していない場合と比べて収入が増加した」
と答えた人の割合は、10項目の設問中、最下位だったそうです。

それでも、実際にMBAを取得して収入が増加したという話も聞きます。ただ、よくよく見てみるとたいていは外資系企業です。そういう人達は、KBS、WBS、一橋、神戸などのビジネススクールを出たうちの50人程度がせいぜいで、MBAを取得する年間5000人のうちの1%程度とのことです。

これ以外にも色々と刺激的な内容でこれを読んだらMBAに行く気が失せるだろうなと思いました。

その一方で、MBAに頼らない実力の伸ばし方も書かれており、とても勉強になりました。

2017年1月19日木曜日

1082.「たった3か月でTOEIC(R)テスト940点! 47才中年サラリーマンの奇跡を呼ぶ勉強法」 青山 さとる

またTOEICを受けようと思い、本書を手にしました。

いつも思うのですが、会社では冴えないけどTOEICで高得点を取った人の本って、高得点を取るまでの計画が非常に大局的、分析的、論理的なのです。

これほどまでに短期間で結果を残せるのだから、仕事でもこの能力を発揮したら業績が上がり、出世していたのではないかと思ってしまいます。

本書では、TOEIC高得点のためには、「速く読む力」と「聞く力」が重要と結論づけ、「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ 」と、

「新TOEIC TEST パート3・4 特急実力養成ドリル」

などを使い、3ヶ月間集中して勉強することを勧めています。


その他にも、様々なノウハウが詰まっており、なかなか有効な本だと思いました。 

2017年1月18日水曜日

1081.「猿の見る夢」 桐野 夏生

薄井は59歳の銀行員。部下であった美優樹と10年来の不倫関係にあります。

中堅アパレルメーカーに経理部長として出向したところ、その会社が急成長して上場し、一転して大企業の取締役となります。

しかし、銀行へのコンプレックス、長男との二世帯住宅、次男の引きこもり、認知症の母の遺産相続、常務への野心と悩みはつきません。

そんな時、会長から、社長のセクハラ事件の相談を受け対応を迫られます。そして、家には、よく当たる夢を見るという中年女性、長峰が入り込んできます。

それまで、均衡を保っていた家庭と職場に徐々に亀裂が入り始め・・・

中年男の性欲、金銭欲、自己保身を描いた小説です。はたから見れば、薄井は非常に恵まれた環境にあり、仕事や親孝行に精を出せば、裕福な生活を送れたはずです。

しかし、性欲にのめり込み、仕事もそれなりで、老後のお金ばかりに腐心した結果、その生活を崩してしまいます。

客観的に見れば分かりきった罠ですが、当人は嵌ってしまう隘路なのです。男って所詮この程度のものなのです。

2017年1月17日火曜日

1080.「脳が壊れた」 鈴木 大介

著者の妻は発達障害から自傷を繰り返し、そこから回復すると脳腫瘍が見つかります。

著者は妻の介護をすべく、仕事も家事も一人で抱え込んだ結果、41歳で脳梗塞で倒れてしまいます。

著者自らが語る脳梗塞の実体験と、そこからのリハビリの日々。

一言で脳梗塞といっても、体の一箇所が不自由になるのではなく、あちこちが麻痺するため、運動障害、言語障害、感情障害が同時に起こります。

そんな思うように行かない日々の中で、希望を見出し、たくましく生きていく著者の姿に勇気づけられます。



2017年1月16日月曜日

1079.「大事なことほど小声でささやく」 森沢 明夫

謎はないし、人も死なないし、大きな事件は起こりません。テーマは身の回りによくありそうなことです。

それなのに、著者の手にかかると、ごく普通の素材が、後を引く職人のナポリタンのような味わいになります。

登場人物たちの普通だけど、各自にとっては、とても深刻な悩みがゴンママのおかげで溶解していきます。

そんな素敵な連作短編集です。

トレーニングマガジンに連載されていたこともあり、スポーツジムを起点とした筋トレが登場人物をつなぐ共通項です。

2メートルを超えるオカマのゴンママと、めがねっ子美人のカオリちゃんが、鮮やかな色を添えます。

こういうママが友達にいたら、本当に人生を心強く送れるようで、羨ましいです。

2017年1月13日金曜日

1078.「日本人が知らない最先端の「世界史」」 福井義高

「世界史」というタイトルですが、取り扱っているのは近現代史に限られます。
それも、歴史という時の流れではなく、大東亜戦争における、謎とされているテーマに対して、新たな見解を提示しています。

ルーズベルト大統領の周辺には共産主義者のスタッフがいたという話がありますが、これを具体的に明かしています。

ルーズベルト政権中枢にスターリンの工作員が多数浸透していたことがヴェノナ文書で明らかにされているそうです。

特に、ソ連のエージェントだった財務省高官ハリー・デクスター・ホワイト。彼はIMF設立で中心人物でしたが、「ハル・ノート」を作成し、それによって日本政府を追い詰め、真珠湾攻撃の引き金を引かせました。これを、ホワイトの名前に由来してか、「雪作戦」というそうです。

移民についても欧州の歴史から考察しています。
移民労働により競合する自国労働者の賃金が非常に低下する一方で、移民労働を利用する企業や個人が大きな利益を受けます。要するに移民受入策とは、「所得格差を拡大する貧困化促進策」だそうです。

日本でも、労働力人口が少なくなる分を移民で賄おうという声が大きくなってきているように思います。
しかし、主にそう主張する人をよく見ると、「移民労働を利用する企業や個人」ではないでしょうか。そして、ヒューマニズムの観点などから「自国労働者」もこれに同調していますが、その結果は「自国労働者の賃金が非常に低下」し、自らの首を締めることになります。

2017年1月12日木曜日

1077.「空母いぶき(1)」 かわぐちかいじ、 惠谷治

突然、3人の中国漁民が南シナ海で遭難し、尖閣諸島に上陸します。

海上保安庁が救助しようとしますが、3人は尖閣諸島は中国の領土であるので、中国の救助を待つと言って譲りません。

すると、なぜか中国から空母遼寧を含む3艘の戦艦が3人の救助のため、出航します。3人は中国の工作員である可能性が非常に高くなり、日本政府は対応に苦慮します。

そして、中国との対立を避けた日本政府は3人を無条件で中国に引き渡してしまいます。

中国が尖閣諸島を攻めても、米国第7艦隊は出撃せず、日本は応戦しないという暗黙のメッセージを送ることとなってしまいました。

迫りくる中国の脅威に対応するために、日本政府は空母いぶきの計画を前倒しし、新艦隊を配備します。

まさに、2017年に現実化しそうな悪夢です。この悪夢に対する対応は国論を2分し、日本人自身が空母いぶきを非難します。

様々の問題点を浮き彫りにする、現在進行形のクライムコミックです。

2017年1月11日水曜日

1076.「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」 藤田 孝典

「若者は悪くない、悪いのは社会構造とそれを創った大人だ。」といった主張に感じました。
若者自身にやれることはないのでしょうか。

挙げられた例で社会構造に一般化できるのかも非常に疑問です。

被害者の若者、加害者の大人という単純な対立構造が原因なのでしょうか。若者と大人の境目は何歳なのでしょうか。

「富を再配分し、若者への公費負担を増やし、労働組合を活発化させ、企業の社会福祉を手厚くしろ」というのは、共産主義の主張のように聞こえます。

今の社会を共産主義化するより、公共投資を増やしてデフレを解消して完全雇用に近づけ、所得を上げることで、ブラック企業が淘汰され、学生(若者)の学習環境や就職環境が改善されるのではないでしょうか。

2017年1月10日火曜日

1075.「弘兼流 60歳からの手ぶら人生」 弘兼憲史

著者の考え方の前提には、リンダ グラットンの「ライフシフト」で描かれた、これまでの人間の生き方である、「学習、就業、引退」という3ステージがあります。

つまり、60歳以降の引退ステージでは、物、消費、住居、人間関係を減らしていこうという考え方です。

ただ、「ライフシフト」で描かれたように、人間の寿命が伸びて100歳時代になると、寂しい人生になってしまいそうです。

物、消費、住居、人間関係を減らすのは悪くないと思います。しかし、仕事はそこそこ、妻との時間を増やし、料理、ゴルフ、英会話を趣味とするというのは、ちょっと寂れた余生に感じました。

起業はあまりすすめていないようですが、100歳時代では60歳以上の起業があってもいいと思いました。

2017年1月6日金曜日

1074.「悲しみのイレーヌ」 ピエール・ルメートル

カミーユシリーズの第一作目にして、著者のデビュー作です。
日本では、シリーズ二作目の「その女アレックス」が最初に出版され、大ヒットしました。
出版されなかったので第一作目は凡作かと思っていましたが、とんでもありませんでした。一作目も非常に面白い。むしろ、僕には本作の方が面白かったです。

理不尽な猟奇殺人。しかも、それにも実は意味が隠されていました。2部制だが、第1部が圧倒的に長いのはなぜかと感じていましたが、それにも大きな意味があります。

そして、エンディングに向けて、どんどんスピードアップし、衝撃のラストを迎えます。

本作を読んでから、「その女アレックス」を読んだ方が、カミーユの苦悩、警察での人間関係など深みが出て、より楽しめると思います。

2017年1月5日木曜日

1073.「GHQ焚書図書開封」 西尾 幹二

「焚書」とは、流通している書物を止めてしまうこと、廃棄してしまうことです。

昭和3年から昭和20年9月2日までの間に約22万タイトルの刊行物が日本で公刊されていました。GHQは、その中から9288点の単行本を選び出して審査に掛け、うち7769点に絞って、「没収宣伝用刊行物」にしていしたというのが、本書でいう焚書行為です。

その目的は、日本に自虐史観を植え付けるために邪魔となる本を焚書することで、自分達に不都合な真実な情報を壟断することでしょう。

アメリカは、日本が不意打ちしたので真珠湾で負けたと、「リメンバー・パールハーバー」を繰り返します。ルーズベルト大統領は、暗号解読により真珠湾攻撃を知っていながら、開戦の口実を作るために隠していたという陰謀論もあります。

しかし、そうでなかったとしても、アメリカは日本の真珠湾攻撃を予想しており、備えていました。それにも関わらず、日本に負けてしまったので弁解ができないため、不意打ちされたので負けてしまったということにしたということです。

東京裁判の裁判長であったウィリアム・ウェブは、オーストラリア人です。なぜ、オーストラリア人があのように不公正な判決を出したのか、疑問に感じていました。

それは、オーストラリアがアメリカ以上の人種差別国でした。オーストラリアでは、イギリスから囚人が送り込まれ、独立戦争に勝利したアメリカからも囚人が送り込まれました。しかも、男性が多いのです。そういったかなりおかしい囚人達が、石器時代のような生活をしていた原住民を犯して殺し、絶滅させました。そして、混血児などを含めた白人以外の人種を支配下に置いていたのです。

その階層を解消してしまった日本に対し、オーストラリアの白人が激しい怒りと深い恨みを抱いていたという話に得心がいきました。

2017年1月4日水曜日

1072.「日本人が教えたい新しい世界史」宮脇淳子

世界史の各論というより、歴史の枠組みというものを説明する本です。

各国の歴史というものは、すべての国にあるものではなく、時間をきちんと同じ長さで測って数字にし、それを過去までさかのぼるという高度な技術が必要という話は、納得すると共に驚きました。歴史があることが当然の日本で育ったのですが、歴史がない国があるというのは新しいパラダイムです。

また、神武天皇以来、2676年の歴史を持つ日本に生まれたことが誇りに思えます。

「中国4000年の歴史」というのは根拠がなく、1911年の辛亥革命時に革命派が、日本の倍は欲しいとの理由で、言い出したのが始まりだそうです。実際は、秦、明、元、清、中華人民共和国は、それぞれ違う民族の国家であるため、歴史は分断されています。今の中華人民共和国は、1949年の建国ですから、67年の歴史しかありません。それとも、モンゴル人も満州人も自分達の祖先であったと言うのでしょうか。

日本にはそもそも、西洋史と東洋史という歴史学しかなく、これを合体させて横に切ったものが世界史となったそうです。そうなると話の脈略がないため、面白くないのも当然ですね。