2018年4月27日金曜日

1217.「「稼ぎ力」ルネッサンスプロジェクト 稼ぎ力養成講座Episode1」渋井 真帆

語学力、PCスキル、資格、キャリア、MBAは”稼ぎ力”ではないと断定しています。これらは”稼ぎ力”でなく、”雇われ力”のようです。

”稼ぎ力”は自分が蓄積してきた稼ぎ力の種を”お金”に転換するための力です。
その力は、視点、分析力、伝達力、仕事力の4つからなり、その中でも一番重要なのが視点。そして、これを備えている人が経営者人材です。

この視点を鍛える方法が日経新聞と夕刊フジを読みながら「なぜ?」と考えることです。

確かに、すべての基本となる視点を高めると、様々なチャンスに出会えそうです。


2018年4月26日木曜日

1216.「好きなことだけで生きていく。」 堀江貴文

好きなことだけで生きていくには、遊びを仕事にすることだそうです。

そのためには、
1.作業にハマること
2.思いを持って毎日発信すること
3.油断しないこと

これを続けられるようになったら、今度はどこかでトリッキーな行動を起こしたり、極端なアイデアを発信したり、人とは違うことをしないといけないとのことです。

地道な努力だけでは売れたり、名前を広めたりできないからです。

好きなことをするために不動産投資や株式投資といった不労所得は必要ですかの問いに対して、不要と答えています。それよりも、人間関係を円滑にして、いつでも助けてもらえる体制づくりをすべきです。

信念が強ければ、実行できる方法だと思いました。

2018年4月25日水曜日

1215.「株はたった1つの「鉄板銘柄」で1億稼ぐ!」 上岡 正明

特定の株式のチャートをフォローして、売買を繰り返すという手法です。

「たった1つの」というタイトルですが少し言い過ぎで、著者自身も数社の株をフォローしています。

ボックス圏内で上下する株の癖を見つけて、底値圏で分散買いして高値圏で分散売りします。

利益が得られる確率は高そうですが、最低でも200万円位の遊び金がないと、うまくスタートできないように感じました。

2018年4月24日火曜日

1214.「世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」」 木村 泰司

西洋美術史は難しそうという印象がありましたが、本書はとても易しく書かれており、楽しく読めました。

絵画の見かたではなく、美術を切り口にした西洋史といった内容です。

美術品がその時代の政治、宗教、文化とは切っても切れない関係にあることがよく分かりました。

こういった学習を続けていくと、美術館に行くのがさらに楽しくなったり、ふとしたキッカケで会話もはずむと思います。

2018年4月23日月曜日

1213.「死にたい夜にかぎって」爪 切男

著者は、ネットでアスカという女性と知り合います。彼女は、新宿で唾を売って生活していました。

著者は、そんな彼女に惹かれ、交際が始まります。

2人は同棲を始めますが、アスカは鬱を発症し、突然、寝ている著者の首を締めるようになります。

そして、歌手志望のアスカは、自分の歌を気に入ってくれた男と、次々に寝てしまいます。

そんなアスカとの6年間の同棲生活が綴られています。

こうした人と出会ったことがないので、非常に驚きの連続の内容でした。

2018年4月20日金曜日

1212.「マルドゥック・アノニマス 2」冲方丁

クインテットのリーダー、ハンターは仲間をマルドゥック市で力を持つ5つのチームへ分散して潜入させました。

守りが三匹の犬だけになったハンターは次々に命を付け狙われますが、かろうじて生き延びます。

その間に8人のメンバー達は潜入したチームで徐々に信用を獲得していきます。そして、チーム同士の抗争を巻き起こしていきます。

ハンターは、強化人間の回復を司るホスピスとストレッチャーの居場所を追います。

クインテットが勢力を拡大し、比肩するもののない一大勢力へと成り上がっていく様が、スリリングに描かれています。

2018年4月19日木曜日

1211.「盤上の向日葵」 柚月 裕子

六冠を獲得し、史上初の七冠制覇を狙う天才棋士・壬生芳樹。
実業界から転身し、特例でプロ棋士になったエリート棋士・上条桂介。

2人は竜昇戦で対局し、一歩も譲らずに勝負の行方は第七局の最終戦に持ち込まれました。

その2人の対局を2人の刑事が解説会場で見つめます。

刑事達は、山中で発見された白骨遺体の事件を負っていました。遺体の胸には、時価600万円を下らないと言われる初代菊水月作の将棋駒が抱かれていました。

将棋が大きなテーマとなるミステリー小説ですが、将棋を知らなくても充分に楽しめます。

1人の人間が生まれながらにして背負ってしまった業にあらがいながら生きていく姿に心動かされます。

2018年4月18日水曜日

1210.「セックスで生きていく女たち」 酒井あゆみ

本書に登場する女性が風俗業の仕事につくキッカケは、お金の問題がほとんどでした。

普通の仕事では借金が返済できないため、風俗業に入り高収入を得ますが、稼いでも借金を返済しないで無駄遣いし、逆に借金を増やしてしまいます。

自分の借金や、夫の給与の填補から始まりますが、それ以上に稼ぐとストレスからでしょうか、ホストやパチスロにはまってしまいます。

現代では嗜好が広がったためか、若い風俗嬢だけでなく、母乳が出る妊婦や60歳以上の熟女にも需要があり、なかなか風俗から抜けられなかったり、中高年になってから風俗に入ったりする人もいるようです。

2018年4月17日火曜日

1209.「図で考える。シンプルになる。」 櫻田 潤

紹介されている方法ができれば有効ですが、実行するのが面倒くさいので、継続することが難しそうに感じました。

わかり易い図ですが、これで考えるのは難しそうです。思考法というより、プレゼン法です。


使いづらく感じる理由は、

  • どの図を選んだらよいかでまず悩む
  • 選んだ図の作り方が簡単ではない
  • 図を書きながら導き出された答えが適切か
図を使って人生戦略を考える例を見ていると、あまり図が適切なように思えませんでした。

図で考えること自体は自分の思考を明確にするうえでよい方法だと思いますが、本書で紹介されている図が思考に適切で、読者に再現性があるかは、分かりませんでした。


2018年4月16日月曜日

1208.「炎上上等 」 高須 克弥

高須クリニックの高須院長の本です。

高須院長は、フォロワーが限定されるフェイスブックより、フォロワーが多く文字制限があり反応も早いツイッターの方が好きだそうです。

動かせるお金が沢山あるようで、使いっぷりが気持ちいいです。

リオ・オリンピックでは予算を使い込まれたナイジェリア代表の給料を肩代わりしたり、昭和天皇に関する貴重な資料「昭和天皇独白録」を2000万円で落札して宮内庁に寄付したりと男気を感じます。

高須院長は、子供の頃いじめられっ子でしたが、お祖母さんに「いじめる相手にには”愚民”と言い返せ」と教えられたそうです。

そして、大東亜戦争の前に教育を受けた女性を家庭教師として教育されたため自虐史観を植え込まれず、おかしいと思ったことに対し、反論することに躊躇がありません。

そのため、ツイッター炎上しますがそれも織り込み済みのようで、日々理不尽な意見と戦っているのです。

2018年4月13日金曜日

1207.「習近平の終身独裁で始まる中国の大暗黒時代」 石 平

中国の総書記の任期は、最長2期10年でした。そして、2期目の党大会で次期総書記候補が中央政治局常務委員会入することが通例となっていました。

しかし、2017年10月に開かれた習近平の2期目の党大会には、50歳代の委員が一人もおらず、皆60歳代でした。

そこで著者は、習近平は2022年の党大会でも引退せず、そのまま総書記の座に居座り続けるだろうと予想していました。

その予想は的中し、習近平は総書記は2期までという規定を廃止してしまいました。こうして習近平の終身総書記、つまり皇帝就任が確定しました。

毛沢東は共産党を創り上げ、鄧小平は中国を経済大国に押し上げました。
習近平には就任後5年間で実績が全くありません。しかし、自分をこの二人に匹敵する地位につけてしまいました。

国家統一は完了し、名目上、世界第2位の経済大国となった今、これに並ぶには、「祖国統一」しかありません。

つまり、台湾併合、南シナ海制圧、尖閣諸島占領です。
今後、ますます中国の軍事大国可と侵略がすすむことと思われます。

習近平による近未来の中華帝国の覇権構想が描かれています。経済が落ち込む中、周辺国への侵略が唯一の皇帝たる証明となりそうです。


2018年4月12日木曜日

1206.「深く考える力」 田坂 広志

深く考えるためには、自分の中の賢明なもう一人の自分を発現させることが必要だそうです。

そのための5つの方法が紹介されています。
1.自分の考えを「文章に表わしてみる」
2.異質のアイデアを敢えて結びつけてみる
3.自分自身に「問い」を投げかける
4.一度、その「問い」を忘れる
5.自分自身を追い詰める

読書をするだけでは、深く考える力は養えません。
自己と対話することが必要です。そのための実践的な方法を教えてくれます。

読む量を減らして、文章を書く量を増やしたいと思いました。


2018年4月11日水曜日

1205.「孤独とセックス 」 坂爪 真吾

本書の目的は、「孤独とセックスにまつわる11の問いと、それらに対する回答を通して、他社や社会、そして自分自身と「つながれない」ことで悩んでいる18歳の男子に「つながる力」を身につけてもらうこと」だそうです。

問いについて、著者が様々な考察をしていて、「ふ~ん」とか「へ~」とか思いながら読みました。

問いに対する回答ながら、著者自身の鬱屈した高校から浪人時代までの話が詳しく語られており、著者自身のカタルシスとなっています。

満たされなかった時代への著者からのレクイエムとも言えると思います。

2018年4月10日火曜日

1204.「複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考」 木部 智之

本書を読んで、ここ最近の問題が解決しました。それは、「3C、SWOT、PPMが日常の問題解決に有効なのだろうか?」というものです。

これらは、どうも、問題解決の過程で生まれたものではなく、大手コンサルティングファームがクライアントに高い費用を納得させるためのプレゼン用のフレームとして生まれたようです。

それが、問題解決ツールとして紹介されて広がったようです。そのため、これらを使いこなして問題解決している人は少なく、使っている人は結構強引に押し込めて使っていますが、他のフレームでも答えが出るように感じていました。

本書は、フレームの軸をたった2軸に限定し、マトリックスタイプ、4象限タイプ、グラフタイプの3つのフレームに分類しています。そして、どれを使ったらいいか悩んだら、マトリックスタイプを使います。

非常にシンプルでわかりやすく、問題解決に実際に使える実践的な方法です。

2018年4月5日木曜日

1203.「これで金持ちになれなければ、 一生貧乏でいるしかない。: お金と時間を手に入れる6つの思考」 金川 顕教

小手先の金儲けやスピリチュアルの話ではなく、主に収入を増やして金持ちになる方法を紹介しています。

年収3,000万円以上を達成するには、3つの方法があります。
1.組織の中で高給を得る
2.起業する
3.投資家になる

著者は、1.は非常に困難であるため、2と3を目指しましょうと勧めています。そのための具体的な方法が色々と紹介されています。

そして、お金を産む3つの能力とは、
1.コピーライティング
2.パブリックスピーキング
3.マーケティング

これらの能力は、年収3,000万円以上を目指さなくても、収入増につながりそうです。

紹介されている方法は、対症療法ではないため、すぐには効果が出にくいですが、長い目でみればお金持ちになれる可能性が高い方法だと思いました。

2018年4月4日水曜日

1202.「プーチンとロシア人」 木村 汎

ロシア人は私達が思う以上に臆病で劣等感を抱き自信を欠いているそうです。それを気づかれまいとして、逆に攻撃的に見える行動に出ます。

交渉においては、「友情」とか「善意」が大した役割を演じません。そして、「ギブアンドテイク」の考えを拒否しがちです。さらに、実質的な合意に達しても、正式書類に調印するまでは土壇場でも合意をひっくり返します。

この性質から、ロシア人の行動が読めてきます。日本が陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を導入すると、千島列島に地対艦ミサイルを配備します。

「ウラジミール」と微笑みかけて、北方領土に経済特区を提供しても見返りはないでしょう。

元々、地政学的に見てロシアは不凍港が生命線です。そのために、大西洋に自由に出られるクリミア半島を占領しました。そう考えると、太平洋に自由に出られる北方領土を返還するとは思えません。

ロシアが妥協するときは、それ以外に全く選択肢がないときです。その意味でソ連崩壊が北方領土返還の最大のチャンスでした。あの規模の出来事がないと、北方領土返還は難しいと思いました。



2018年4月3日火曜日

1201.「超「姿勢」力 (Business Life)」 ZERO GYM、 重森 健太

筋トレとか、矯正ベルトとかで姿勢を良くするというのではなく、ストレッチで体をほぐして、骨や関節を正しい位置に戻すという方法です。

最終目的は、ブリッジができる位、体をほぐすことです。

4週間コースで様々なストレッチが紹介されていますが、多くは私もヨガのクラスでやっているポーズでした。

4週間やれば効果が出ると思いますが、自分一人で4週間毎日ストレッチをするのは、かなりの自制心が必要と思いました。

2018年4月2日月曜日

1200.「SHOE DOG(シュードッグ」フィル・ナイト、 大田黒 奉之

ナイキ創業者であるフィル・ナイトによるナイキの起業から株式公開までの物語。

この本を読む前の私の認識では、ナイキ創業者はオニツカで働いていて、そこで学んだノウハウでナイキを創って順風満帆に成功したというものでした。その理解は間違っていました。

お金も人脈もない、ただ靴が好きなだけの若者がオニツカのシューズに惚れ込み、ハッタリだけでアメリカ西部の販売権を獲得しました。

オニツカの靴はヒットし、売上はどんどん伸びるのですが、売上金額を次の仕入れに回し、オニツカが配送遅延を起こすので、資金繰りはいつも火の車。

そして、何度も倒産の危機を乗り越えながらも売上高がかなり大きくなると、オニツカはナイトの会社「ブルー・リボン」を買収使用とします。

この買収に対抗するため、大学生にわずか35ドルで作らせた「スウッシュマーク」と、第一号社員が閃いたがナイトに気に入らなかった「nike」といるトレードマークを付けて靴を自社ブランドの靴を売り出したのが伝説の始まりです。

ブルー・リボンは、どんどん売上を上げていくのですが、メインバンクのバンク・オブ・カリフォルニアが融資をしてくれません。そんなときにナイトに手を差し伸べたのが、日商岩井だったことを知り驚きました。

まさに波乱万丈の冒険小説を読んでいるような感覚でした。お金がなくても自分がやりたい仕事を一心不乱にやっていけば、道が開けていくのだなと勇気づけられました。